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企業融資の半年繰り延べ、行政院が仲介


ニュース その他分野 作成日:2008年9月29日_記事番号:T00010539

企業融資の半年繰り延べ、行政院が仲介

 
 行政院は26日、景気低迷と銀行の貸し渋りで運転資金の確保に行き詰まった中小企業を支援するため、「政府の企業経営資金支援に関する専門小グループ」を設置し、来年3月までに返済期限を迎える企業向け融資の半年繰り延べを政府が仲介する制度を29日から導入すると発表した。27日付経済日報が伝えた。

 同小グループは李述徳財政部長が座長を務め、財政部、経済部、中央銀行、行政院経済建設委員会、同金融監督管理委員会(金管会)が参加している。中華民国銀行公会は同日の理事・監事連席会議で、行政院主導の返済期限繰り延べ措置を受け入れた。

 繰り延べ措置は短期の運転資金が確保できない企業が対象。経営状況や利払いが正常で、融資資金を海外に不当に転用していないことが条件。申請先は中小企業が経済部中小企業処、それ以外が経済部工業局となる。

 半年間の返済繰り延べでも運転資金難が解消しない場合でも、銀行公会の債権債務交渉会議を経て、債務総額の2分の1以上に当たる債権銀行が継続融資に応じれば、すべての債権銀行がそれに従う。

 ただ、銀行業界では無条件に返済期限の繰り延べを認めれば、銀行の財務リスクが高まりかねないとの懸念の声も上がっている。