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作成日:2008年9月29日_記事番号:T00010549
中台が食の安全で協力、緊急連絡窓口を設置へ
三鹿集団(河北省石家荘市)など中国粉ミルクメーカーの製品に有害物質メラミンが混入され、台湾市場へも流入した事件を受け28日、中台の専門家による初めての会合が北京で開かれた。会合で双方は「できるだけ早く中台食品衛生の主管部署の間に緊急連絡窓口を設置する」ことで合意した。実現すれば海峡交流基金会(海基会、台湾)と海峡両岸関係協会(海協会、中国)以外に設置される、初めての中台間窓口となる。29日付中国時報が報じた。
会合は衛生署(台湾)と衛生部(中国)、経済部標準検験局(標検局、台湾)と国家質量監督検験検疫総局(質検局、中国)の間で行われた。
会合の後、衛生署国民健康局の蕭美玲局長は、「食品の安全に関する事件が発生した場合や検査基準の変更があった場合、迅速に正確な情報を入手できるよう、同窓口を通じて連絡し合うことになる」と説明した。
一方、海基会の張樹棣副秘書長は、「いつ窓口が設置できるかは具体的には言えないが、メラミン混入粉ミルク事件は急を要するため、できるだけ早く設置すべき」との見解を示した。また同事件の賠償問題についても会合で言及されたが、「別個に処理する」ことを原則とする方向でまとまっているという。