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二転三転のメラミン基準値、「ゼロ」に再修正


ニュース 食品 作成日:2008年9月29日_記事番号:T00010550

二転三転のメラミン基準値、「ゼロ」に再修正

 
 中国製乳製品から有毒化学物質メラミンが相次いで検出されたことに関連し、検査基準をめぐる混乱の中で急きょ就任した葉金川・行政院衛生署長は26日、食品へのメラミン混入を一切認めないとする当初の基準を復活させると発表した。

 今月12日に中国製粉ミルクの台湾への流入が明らかになって以降、メラミンの検査基準をめぐる衛生署の対応は混乱を極めた。24日には食品へのメラミン混入を一切認めないとしていた従来の基準を緩和し、許容基準値を2.5ppmに設定したことが大きな批判を浴び、林芳郁前衛生署長が引責辞任に追い込まれた。

 メラミンの混入可能性を理由にいったん店頭から撤去された商品は、衛生署認可の検査機関からメラミンが検出されなかった旨の証明を取得すれば、販売再開が認められる。葉新署長は「店頭にある食品は安全だ」と消費者に安心を呼び掛けた。

 二転三転した衛生署の対応は、馬英九政権の危機管理体制の甘さをはからずも露呈した。騒動拡大を受け、馬英九総統、劉兆玄行政院長、葉新署長は25日夜に対応策を協議し、「市民感情が最も重要だ」として、基準を元に戻すことを決定したという。