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東京の国慶パーティー、馬政権敬遠で参加者減少か


ニュース 政治 作成日:2008年9月30日_記事番号:T00010563

東京の国慶パーティー、馬政権敬遠で参加者減少か

 
 30日付自由時報によると、中華民国の国慶節を祝う東京でのパーティーが今年は10月8日にホテルオークラで行われるが、30日付自由時報によると出席者の顔ぶれや人数が過去4年間と比べてから大きく見劣りする恐れが出ている。馬英九政権はこのため、日本の政界や経済界に人脈を持つ中国信託金融控股の辜濂松董事長らに、日本各界の重要人物に参加を働き掛けることへの協力を求めた。

 東京での年に1度の国慶パーティーは、日台関係の現状と駐日代表の人脈を観察する重要な指標とされており、今年は新任の馮寄台代表の歓迎会も兼ねて行われる。

 前任の許世楷駐日代表の時代、国慶パーティーは毎年盛況で、2006年には麻生内閣で財務大臣に任じられた中川昭一議員や、消費者行政担当大臣となった野田聖子議員らを含め衆参両院の議員200人が参加。在日華僑各界や学界の著名人の参加者は1,700人に上った。

 今年は国慶パーティーが盛り上げらないという観測が出ている理由について外交部の陳政銘報道官は、「日本の国会議員は選挙に備えて忙しく、台湾の国慶活動への参加見合わせは理解できる」とコメントした。

 しかし、日台関係に詳しい台湾の学者からは、「馬政権発足による日台関係の後退を懸念している日本人は少なくなく、パーティーの参加者が減るのは、日本の多くの重要人物が馬総統の対日姿勢を依然観察しているためだ」という分析が出ている。