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頂新集団の酪農事業、華東地区で拡大


ニュース 農林水産 作成日:2008年9月30日_記事番号:T00010568

頂新集団の酪農事業、華東地区で拡大

 
 頂新集団の魏応充・執行董事長は29日、「今後中国・浙江省を中心とする酪農事業を拡大し、乳製品の販売拡張に合わせて華東地区全体で展開する」と表明した。粉ミルクに有害化学物質メラミンが混入された事件を受け、中国で国産粉ミルクブランドの市場再編が起きていることを商機獲得のチャンスと見たようだ。30日付経済日報が報じた。

 今回の粉ミルク事件を受け、原料すべてをニュージーランドおよび豪州から輸入する頂新集団は最近、販売量が乳児用粉ミルクで倍増、ヨーグルト製品でも20%の成長を見せている。

 魏執行董事長によると、これまで中国では水で溶いた粉ミルクに添加物を加えたものを牛乳を呼んできたため味が濃厚で、一方天然無添加で比較的味の薄い台湾企業の乳製品は消費者の支持を獲得できなかった。しかし今回の事件を受けて中国でも健康志向、品質重視の傾向が強まっており、台湾企業とってチャンスが到来しているという。

 頂新集団は今後、浙江省湖州市安吉県に保有する牧場で乳牛を増やすほか、台湾の酪農システムを中国に導入し、政府、企業、酪農家の三者が協力して質の高い酪農事業の発展を図る「浙江乳業発展計画」を内部で検討している。