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中国のPVC反ダンピング関税、継続の是非審査


ニュース 石油・化学 作成日:2008年9月30日_記事番号:T00010578

中国のPVC反ダンピング関税、継続の是非審査

 
 中国商務省は29日、台湾、日本、米国、韓国、ロシアの5カ国・地域から輸入するポリ塩化ビニル(PVC)に対する反ダンピング関税の適用期間が同日で切れたことから、措置を継続するかどうかを決める審査を実施すると発表した。30日付中国時報が伝えた。

 5カ国・地域のPVCに対する反ダンピング関税は期間5年で、2003年9月29日にダンピング行為の最終認定に伴い実施された。台湾の関連メーカーには10~25%の反ダンピング関税が適用されてきた。

 審査は中国の反ダンピング条例に基づいて実施される。中国紙証券時報によれば、中国のPVC産業では需給の不均衡が表面化し、過当競争による利益率の低下が著しい。こうした中、中国政府は北京五輪を契機として、公害リスクが大きいPVC工場の閉鎖措置を講じており、ブルームバーグ通信は、中国のPVC生産量が30%程度削減されたと分析した。こうした市場環境が審査にどのような影響を及ぼすか注目される。