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川下鉄鋼業者、中鋼に再度値下げを要望


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年9月30日_記事番号:T00010579

川下鉄鋼業者、中鋼に再度値下げを要望

 
 最近、中国の安価な熱延製品が台湾にも流入して1トン当たり760米ドル(約8万円)で販売されている一方、中国鋼鉄(CSC)の第4四半期域内価格は1トン2万8,000台湾元(約9万1,000円)となっていることから、?輝企業、盛餘(SYSCO)など同社の主要川下顧客は海外からの受注に際し競争力を欠く事態となっている。このため川下業者は中鋼に対し、第4四半期の域内価格を再検討し、熱延製品価格を引き下げるか適度な補助を行うよう要望している。30日付工商時報が報じた。

 これに対し中鋼の陳沢浩・業務副総経理は、「当社では川下業者の競争力および国際相場を考慮して価格を決定しており、川下業者がコストを転嫁できる余地を残している」と話し、第4四半期に域内価格を再検討する可能性は低いという見方を示した。次に価格や補助について検討するのは来年第1四半期の価格決定時になりそうだ。

 また中鋼は30日、第4四半期の輸出価格会議を予定しており、中国向け熱延製品の輸出価格を引き下げるとみられるが、一部の川下業者は中国などから一挙に10万~20万トンの熱延製品を輸入して、中鋼に域内価格値下げを迫る計画を持っているという観測も出ている。