新竹科学工業園区（竹科）の半導体企業の従業員数が、６月から８月のわずか２カ月で5,500人減少し、７万7,000人まで落ち込んだことが分かった。30日付経済日報が報じた。
半導体業界の中で最も早く景気の影響を受けるとされるパッケージング・テスティング（封止・検査）業では、５月から従業員数を毎月10～20人削減しているメーカーもあるようだ。「企業のホームページ上で求人情報が出ていても、実際には求人していないケースもある」と業界関係者は指摘する。また、解雇手当を多めに支給する傾向があるため、これまで目立った労働争議は起きていないようだ。
一方、竹科全体の企業の従業員数は、年初の12万5,400人から６月に13万人、８月には13万500人まで増加した。６月と８月の従業員数を比較すると、半導体以外の▽パソコン・周辺機器▽通信▽光電▽精密機械▽バイオテクノロジー──などで微増となっている。
