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トヨタ車を全面値上げへ、半導体不足は来年上半期も(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年11月24日_記事番号:T00106059

トヨタ車を全面値上げへ、半導体不足は来年上半期も(トップニュース)/台湾

 トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車の蘇純興・総経理は23日、9月に2〜7%値上げした5車種以外のトヨタとレクサスの全車種を来年値上げする見通しだと語った。鋼材や半導体、バッテリーなど重要部品の供給不足が深刻で、コスト上昇が止まらないためだ。蘇・総経理は、トヨタ側との来年度の自動車価格の協議で値上げを強く要求されたため、値上げ幅は従来を上回ると予想した。24日付経済日報などが報じた。

/date/2022/11/24/00toyota_2.jpg蘇・総経理(左)は、バッテリーも供給不足ハイブリッド車(HV)の販売にブレーキが掛かっていると語った(和泰汽車リリースより)

 車載用半導体が供給過剰に転じ、発注が削減されているとの外資系証券会社の見方に対し、蘇・総経理は、現時点でトヨタからそのような話は聞いておらず、車載用半導体の供給不足は来年半ばまで改善しないとの見方を示した。

 蘇・総経理は、トヨタは東日本大震災以降、在庫量を引き上げていたため、当初は他のブランドほど半導体不足や自動車の供給不足が深刻でなかったが、在庫が底を突きはじめ、自動車の供給不足が深刻になってきたと説明した。

 和泰汽車が同日発売したスポーツ用多目的車(SUV)「レクサスRX」新モデルは、例年は8000台以上売れた人気車種だが、生産能力不足から、来年の目標はわずか5000台だ。7日からの予約受付で、既に2000台以上の購入申し込みがあった。販売価格を245万台湾元(約1100万円)からと、予約開始時に発表した価格から3万〜10万元引き下げており、今後も購入申し込みが増えると予想されている。和泰汽車の幹部が急きょ訪日し、トヨタに割り当て台数を増やすよう掛け合っているようだ。

23年市場、横ばい予測

 蘇・総経理は、消費者の新車購入意欲は依然強く、自動車の供給不足問題が拡大しなければ、来年の台湾の新車販売市場規模は今年と横ばいと予測した。トヨタ車とレクサス車は、供給が改善すれば、今年より販売が増えると予測した。

 和泰汽車は8月時点で、今年の台湾の新車販売市場規模の予測を43万台へと、従来予測の46万台から6.5%下方修正していた。同社の販売目標は14万5000台と、1万台引き下げた。

 

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