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作成日:2008年10月1日_記事番号:T00010612
ネットブック、「台湾PC業にとって特効薬」=TRI
低価格ノートパソコン(ネットブック)はパソコン業界にとって毒薬なのか解毒剤なのかについて議論が高まる中、ハイテク産業専門の市場調査機構、拓ボク産業研究所(ボクはつちへんに僕のつくり、TRI)の楊勝帆副所長は、「ネットブックは、不景気な台湾パソコン(PC)産業において特効薬となり、台湾メーカーへの恩恵も大きい」との見方を示した。その上で楊副所長は、「宏碁(エイサー)のPC出荷台数は来年世界最大手の米ヒューレット・パッカード(HP)に迫り、華碩電脳(ASUS)も世界5位以に入る」と予測した。1日付工商時報が報じた。
TRIは、来年ICT(情報・通信に関連する技術の総称)市場全体の成長率は約6%にとどまる一方、ネットブックの市場規模は今年の1,300万台から来年は3,200万台まで成長すると予測し、そのうち台湾受託メーカーのシェアはほぼ100%に達するとの見方を示した。
さらにTRIは、2012年にはネットブックとMID(モバイル・インターネット・デバイシズ)を合わせたモバイルPCの市場規模は1億2,200万台にまで成長するとし、台湾メーカーの生産額向上および台湾ブランドのシェア拡大に貢献するとしている。