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台新金に経営危機のうわさ、呉董事長が反論


ニュース 金融 作成日:2008年10月2日_記事番号:T00010626

台新金に経営危機のうわさ、呉董事長が反論

 
 台新金融控股が銀行間市場で資金調達できず資金不足に陥っているといったうわさが流れていた折、台湾積体電路製造(TSMC)が1日、台新金発行の金利連動型仕組債を中途解約し10億台湾元(約33億円)を現金化したと発表し、経営不安説をさらに触発した。これに対し呉東亮台新金董事長は、「経営指標は正常で、1,000億台湾元を超える流動性を確保している。公的管理の対象になることはあり得ない」と経営不安説を強く否定した。2日付工商時報が伝えた。

 呉董事長はまた、今後市場のうわさを収集し、悪意的な情報を流す筋の取り締まりを金融当局に求める方針を明らかにした。

 TSMCは今回の中途解約を「通常の資金繰りで、(特定金融機関を)ターゲットにしたものではなく、現金化した10億元も台新銀の口座に預けたままだ」とコメントした。

 TSMCは最近、リーマン・ブラザーズやAIGに絡む投資で損失を出している。同社のキャッシュフローは2,240億元と豊富だが、国際的な金融不安が拡大する状況では、投資よりも現金資産を保有したほうが得策と判断した可能性がある。
 
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