ニュース その他分野 作成日:2022年12月8日_記事番号:T00106349
財政部統計処が7日発表した11月の輸出総額は361億3300万米ドルで、前月比9.5%減少、前年同月比13.1%減少と、過去7年で最大の減少幅だった。電子業界の需要期ながら、主要製品11項目全てで前年割れとなった。蔡美娜・統計処長は、中国の新型コロナウイルス政策の影響で、アップルのスマートフォン、iPhoneの出荷予測が下振れし、電子部品などサプライチェーン(供給網)に影響したと分析した。8日付経済日報などが報じた。
主要製品別では、半導体など電子部品は前年同月比4.9%減少の151億5000万米ドルで、3年半ぶりに前年割れに陥った。うち半導体は3.4%減少の139億2700万米ドルだった。
情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は53億8500万米ドルで、前年同月比5.4%減少し、前年割れに転じた。
パネルなど光学器材は7億4100万米ドルで、前年同月比31.9%減少した。
従来型産業は、▽卑金属(ベースメタル)、27億4700万米ドル(前年同月比28.3%減)、▽機械、21億4100万米ドル(16.1%減)、▽プラスチック・ゴム製品、18億1800万米ドル(33.4%減)、▽化学品、15億9800万米ドル(26.2%減)、▽紡績品、6億3200万米ドル(20.1%減)──など前年割れが続いた。
中国向け、20%減少
輸出先別では、中国(香港含む)は135億6100万米ドルで、前年同月比20.9%減少した。うち、電子部品は14億米ドル(14.4%)減少、ICT・オーディオ製品は4億8000万米ドル(27.6%)減少した。
中国向けの前年割れは、米中貿易戦争が再燃した2019年以来。減少幅は35億7700万米ドルと、輸出総額の減少幅54億3700万米ドルの66%に相当した。
米国は58億8300万米ドルで、前年同月比11.3%減少した。過去6年余りで最大の減少幅だった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)は60億4500万米ドルで前年同月比4.5%減少した。欧州は19%減少の29億9000万米ドルで、過去2年半で最低だった。
一方、日本は29億5700万米ドルで、前年同月比15%増加した。うち電子部品が4億6000万米ドル(40.7%)増加した。
通年では過去最高へ
蔡・統計処長は、12月の輸出総額は358億~374億米ドルで、前年同月比8~12%減少すると予測した。第4四半期(10~12月)の予測は、前年同期比3.9%減少から、7%減少に引き下げた。2年半ぶりに前年割れに陥る見通しだ。
1~11月の輸出総額は前年同期比9.4%増の4437億8300万米ドルだった。通年では過去最高を更新する見通しだ。
【セミナー情報です】
ワイズの23年春節賞与セミナー。在台日系企業200社以上の支給実態や台湾企業との比較、賞与関連のトラブル事例をご紹介します。
12月21日開催。オンライン受講可能。
検索は「ワイズ、春節賞与」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722