ニュース 電子 作成日:2023年4月11日_記事番号:T00108353
液晶パネル大手、友達光電(AUO)は、2023年第4四半期(10~12月)~24年第1四半期(1~3月)に、第5世代の5A工場を閉鎖すると認めた。群創光電(イノラックス)も年内に第5.5世代工場1基を閉鎖するとみられている。液晶パネルの供給過剰で、パネル各社が減産する中、両社は、老朽化した工場を閉鎖し、生産効率の改善を図る。11日付電子時報が報じた。
AUOの5A工場は、主にノートパソコン用パネルを生産し、一部タッチパネルとモニター用パネルを手掛ける。月産能力(ガラス基板投入枚数)は6万2000枚。
AUOは、5A工場は他の生産ラインに集約し、生産効率を最適化すると説明した。5A工場は、新技術や高付加価値製品の生産への切り替えを検討する。
イノラックスの第5.5世代工場は、月産能力18万枚。▽13インチ、▽14インチ、▽15.6インチ、▽16インチ、▽23.6インチ、▽27.9インチ──のノートPCやモニター用パネルを生産している。
イノラックスは、第5世代工場3基を集約するとのうわさも浮上している。
両社は、顧客に生産ラインの転換計画を通知済みで、認証を進めているようだ。
老朽化ラインを転換
中国のパネルメーカーは近年、第8.5/8.6世代工場などで、コスト競争力が高いパネルを生産している。
一方、AUOの5A工場とイノラックスの第5.5世代工場は、稼働から20年たち、老朽化が進んでいる。パネル景気低迷で減産が半年以上続いており、たとえパネル需要が回復しても、フル稼働は困難で、一部ラインは赤字の状況だ。
イノラックスは、第3.5世代の生産ラインを2~10マイクロメートルの半導体のファンアウト・パネルレベルパッケージング(FOPLP)ラインに転換した。また、第4世代工場の一部では、傘下の睿生光電(イノケア・オプトエレクトロニクス)がX線フラットパネルセンサーを生産している。
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