ニュース 電子 作成日:2023年4月18日_記事番号:T00108478
ノートパソコン受託生産最大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)は17日、ベトナムに初の生産拠点を設置すると発表した。投資額は5000万米ドル。アップルの生産拠点分散化を受けた決定とされ、当初はノートパソコン、MacBook(マックブック)を生産するとみられる。クアンタにとって、ベトナムが中国以外で最大の生産拠点となる見込みだ。18日付工商時報などが報じた。
クアンタは、ベトナム工場の生産品目や稼働時期は明らかにできないと説明した。2018年からの米中貿易戦争以降、特定の顧客・製品に限定せず、中国以外での生産を検討しており、今後も国際情勢や顧客の要望に応じて、東南アジアの他の地域でも生産拠点設置を検討すると表明した。
クアンタの生産拠点は現在、中国、タイ、米国にあり、中国の生産能力が最大。中国では主にノートパソコンを生産しており、上海工場は主にマックブックを生産している。
クアンタは以前アップルに対し、タイ工場でのマックブック生産を持ち掛けていたが、アップルはノートPC、タブレット端末、ワイヤレスイヤホン(TWS)の第2の生産拠点として、ベトナムを選んだようだ。
受託6社、ベトナムに勢揃い
クアンタのベトナム工場計画の発表で、台湾の電子機器受託生産大手6社のベトナム進出が決まった。
鴻海精密工業は、昨年下半期(7〜12月)にマックブックの試験生産を開始した。証券会社は、鴻海はベトナムで▽MacBook Air(マックブックエアー)、▽タブレット端末、iPad(アイパッド)、▽腕時計型ウエアラブル端末、Apple Watch(アップルウオッチ)、▽ワイヤレスイヤホン、AirPods(エアポッズ)──の生産を計画していると指摘した。
アップルウオッチの受託生産を手掛ける仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)は昨年下半期にベトナム工場第2基が完成し、今年稼働する予定だ。
このほか、▽緯創資通(ウィストロン)、▽英業達(インベンテック)、▽和碩聯合科技(ペガトロン)──もベトナムに工場がある。
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