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エヌビディアAIチップモジュール、鴻海が独占受注か(トップニュース)【図表】/台湾


ニュース 電子 作成日:2023年8月24日_記事番号:T00110735

エヌビディアAIチップモジュール、鴻海が独占受注か(トップニュース)【図表】/台湾

 24日付経済日報によると、グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアの生成AI(人工知能)向け「GH200グレースホッパースーパーチップ」のモジュールを、鴻海精密工業が全数受注したようだ。生成AIや大規模言語モデル(LLM)推論向けGPU「L40S」カードも全数受注したとみられる。サプライチェーン(供給網)関係者は、エヌビディアが委託する台湾積体電路製造(TSMC)の先進封止(パッケージング)技術、チップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)生産能力不足が第3四半期(7〜9月)末〜第4四半期(10〜12月)に解消するにつれ、鴻海のAIチップモジュール出荷量も増加すると予測した。

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 鴻海は、特定の受注などに関してノーコメントだ。

 業界関係者によると、現時点ではTSMCのCoWoS生産能力不足が深刻で、エヌビディアはAIチップ生産を拡大できていない。

 鴻海は、エヌビディアのAI向けGPUの「H100」と「H800」のモジュールを独占受注している。このほか、エヌビディアの▽AI基板、▽マザーボード、▽サーバー組み立て、▽サーバーラック──まで生産している。

シェア70%以上

 鴻海の劉揚偉・董事長は先日、AIモジュールと基板は市場シェア70%以上と明かした。技術が高度で、競合が少ない川上のAIチップモジュールや基板などを手掛けているため、利益率が高いと説明した。

 また劉・董事長は、生成AI向け▽チップモジュール、▽基板、▽マザーボード、▽サーバー、▽サーバーラック──に加え、放熱部品や筐体(きょうたい)、データセンターまで、業界で唯一、トータルソリューションを提供できると強調した。

 証券会社は、AIチップモジュールはAIサーバーで最も粗利益率が高く、鴻海の粗利益率を押し上げると予測した。

 

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