ニュース 金融 作成日:2023年9月22日_記事番号:T00111314
中央銀行(中銀)は21日、2会合連続で政策金利を年1.875%に据え置くと発表した。2023年の実質域内生産(GDP)成長率予測は1.46%と、6月時点より0.26ポイント引き下げた。下方修正は3月、6月に続く3回目。一方、24年のGDP成長率は3.08%と、3%台を予測した。中銀の楊金龍・総裁は、来年は輸出と投資が改善するほか、個人消費が引き続き経済を牽引(けんいん)すると説明した。22日付経済日報などが報じた。
楊・総裁は21日、米国など世界で金融引き締め政策が続いており、台湾も継続すると語った(21日=中央社)
中銀は、23年第3四半期(7~9月)のGDP成長率は2.39%、第4四半期(10~12月)は5.22%と予測した。
24年は、▽第1四半期(1~3月)、5.32%、▽第2四半期(4~6月)、4.10%、▽第3四半期、2.30%、▽第4四半期、0.90%──と予測した。
楊・総裁は、世界経済は4つのリスクに直面していると警告し、▽多くの主要国・地域の金融引き締め政策、▽中国の景気回復の遅れ、▽米中対立によるサプライチェーン(供給網)再編、▽地政学的リスクによるコモディティ価格上昇──を挙げた。
行政院主計総処は8月時点で、23年GDP成長率予測は1.61%に下方修正し、24年は3.32%と予測している。
24年CPI上昇率予測、2%未満
中銀は同日、金融政策決定会合に相当する第3四半期の理事監事連席会議を開き、政策金利を1.875%に据え置くと発表した。6月に続き、利上げを見送った。
23年の消費者物価指数(CPI)上昇率は2.22%と予測し、24年は1.83%で、インフレ警戒ライン(2%)を下回ると予測した。
楊・総裁は、台湾の物価は長らく1%台で安定していたが、気候変動問題や地政学的対立などの影響で、長期の平均CPI上昇率が1.5~2%に上昇すれば、利上げせざるを得ないと説明した。
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