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屏東ゴルフ工場で爆発火災、6人死亡98人重軽傷(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2023年9月23日_記事番号:T00111337

屏東ゴルフ工場で爆発火災、6人死亡98人重軽傷(トップニュース)/台湾

 22日午後5時過ぎ、ゴルフボール受託生産最大手、明揚国際科技(ローンチ・テクノロジーズ)の屏東科技園区(輸出加工区、屏東県)にある工場で火災が発生した。23日早朝になっても火はくすぶり続け、98人が重軽傷を負った。23日正午時点の統計によると、消防隊員4人が殉職、従業員2人が死亡した。消防隊員1人、従業員3人の計4人が依然、行方不明だ。中央社電などが伝えた。

/date/2023/09/23/00factory_2.jpg火災現場では23日、重機で工場を解体した(23日=中央社)

 22日午後5時過ぎ、工場で原因不明の爆発が起こった。10キロメートル離れたところまで爆音が聞こえた。通報を受け到着した消防車が放水したところ、再度爆発した。

 22日午後10時過ぎにも爆発が起こった。工場内にはプラスチックやゴムなど燃えやすいものが多く、火は第2工場まで燃え広がった。トタンや鉄筋は高温で変形した。工場内の温度はサーモグラフィーで1000度以上を計測し、23日午前5時まで濃煙が立ち込めた。

/date/2023/09/23/00cover_2.jpg消防隊員は、消火と温度引き下げのため、放水を続けた(23日=中央社)

 屏東県政府は22日夜、火災応変中心(災害対応センター)を設置した。周春米・屏東県長は22日夜、現場周辺の大気測定で、有害ガスは確認されなかったと説明した。

 蔡英文・総統は22日夜、殉職した消防隊員と遺族に哀悼の意を示した。

生産停止、最長半年も

 明揚国際科技は、ゴルフ用品受託生産大手の明安国際企業(アドバンスド・インターナショナル・マルチテック)の子会社で、2006年に設立した。

 証券会社は、早くても1〜2カ月、遅ければ5〜6カ月後まで稼働を再開できないと予測した。明揚国際科技は、第2期工場の建設中で、需要期の第4四半期(10〜12月)に生産能力を拡大する予定だった。

 新型コロナウイルス禍のゴルフブームで、明揚国際科技の2022年売上高は35億9800万台湾元(約1700億円)で過去最高だった。昨年の出荷量は2180万ダースで、市場シェアは20%近かった。

 

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