ニュース 電子 作成日:2023年9月26日_記事番号:T00111387
市場のうわさによると、米クアルコムは、次世代の第5世代移動通信(5G)対応のハイエンドスマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)、スナップドラゴン8Gen3に、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の3ナノメートル製造プロセスを採用するようだ。早ければ10月下旬に発表する。クアルコムは、アップル、聯発科技(メディアテック)に続く、TSMCの3ナノの3番目の顧客となる見通しだ。26日付経済日報などが報じた。
業界のうわさによると、クアルコムは、顧客のスマホブランドに対し、10月下旬に発表する予定のスナップドラゴン8Gen3は、TSMCの3ナノ(N3E)採用バージョンとTSMCの4ナノ(N4P)採用バージョンの2種類あると通知したようだ。クアルコムとTSMCはノーコメントだ。
クアルコムが昨年発表した5G対応の最新プロセッサー、スナップドラゴン8Gen2は、TSMCの4ナノを採用している。前世代のスナップドラゴン8Gen1は、サムスン電子の4ナノを採用していたが、発熱問題が発生し、上位版のスナップドラゴン8+Gen1で、TSMCの4ナノ採用に切り替えた経緯がある。
月産能力10万枚へ
TSMCの3ナノは現在、アップルが22日に発売したiPhone15シリーズのハイエンド機種、iPhone15プロとiPhone15プロマックスに搭載しているアップルシリコンの新プロセッサー、A17プロに採用されている。
メディアテックは9月7日、5G対応スマホ向けSoC「天璣(Dimensity)」に、TSMCの3ナノを採用し、来年量産を開始すると発表した。
アップル、メディアテック、クアルコムのほか、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)もTSMCの3ナノを採用するとみられている。
証券会社は、2024年下半期(7〜12月)に、TSMCの3ナノ月産能力は10万枚へと、現在の6万枚から拡大すると予測した。
熊本工場、来春試験生産か
半導体サプライチェーン(供給網)関係者によると、TSMCの建設中の熊本工場は、10月に生産設備を搬入する見通しで、早ければ来年4月にも試験生産、24年末にも量産を開始する。
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