ニュース 電子 作成日:2023年12月11日_記事番号:T00112675
11日付経済日報と聯合報の報道によると、日本政府に近い消息筋が、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は来年2月下旬に、熊本工場の開幕式典を開催する計画だと明かした。日本初の16ナノメートル製造プロセスの12インチウエハー工場となる。当初、来年末までの生産開始を目指していたが、来年第2四半期(4〜6月)前半にウエハーを投入する予定のようだ。TSMCは開幕式典で、7ナノを採用する熊本第2工場など、日本での投資拡大を発表すると予想されている。
消息筋によると、式典にはTSMCの魏哲家・総裁やサプライチェーン(供給網)関係者のほか、日本政府の政策担当者も出席すると予想されている。2月下旬に開催するのは、日本政府の半導体戦略に合わせたものという。
TSMCの広報担当者は、現在は熊本第2工場について検討しており、新たに公表できる情報はないとコメントした。
TSMCのサプライチェーン関係者によると、熊本第2工場は24年4月に着工し、26年末に7ナノで生産を開始する予定だ。
日本政府が全面協力
TSMCの熊本工場は、ソニーグループ、デンソーと合弁でジャパン・アドバンスト・セミコンダクター・マニュファクチャリング(JASM)を21年12月に設立し、22年4月に着工した。当初は22/28ナノ、続いて12/16ナノプロセスを採用する予定で、月産能力は5万5000枚。投資額は1兆円。
TSMCのサプライチェーン関係者によると、熊本工場は8月にオフィス棟の一部供用を開始した。JASMの日本人従業員300人余りに研修を行っているほか、台湾のエンジニア350人と家族の計750人が現地入りし、10月1日に設備を搬入した。
海外の工場建設に詳しい専門家は、TSMCの熊本工場の進捗(しんちょく)が早いのは、日本政府の全面的な協力を得ているためで、勧めに従い現地の建設会社に工事を発注し、環境影響評価(環境アセスメント)の審査もスムーズだと指摘した。
日本政府は補助金4760億円のほか、さらに最大9000億円の追加支援を検討している。3ナノプロセスの第3工場も呼び込む考えのようだ。
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