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高級飲食店で業績低下顕著、大衆店は売上増


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年11月3日_記事番号:T00011303

高級飲食店で業績低下顕著、大衆店は売上増

 
 景気低迷を受け、高級飲食店でのクレジットカード使用額が大きく減少していることが外食業界のマーケティング担当者の分析で分かった。

 2日付自由時報によると、ステーキ店チェーンの王品集団がシティバンクのクレジットカード保有者200万人の主要飲食店100店における消費状況を分析したところ、 顧客単価1,200台湾元(約3,600円)以上の高級飲食店、▽彭園湘菜館(湖南料理)▽世貿聯誼社(会員制洋食レストラン)▽三井日本料理▽牡丹園(創作日本料理)▽新浜鉄板焼──における今年上半期の消費金額は平均で前年同期を17%も下回った。

 これに対し、中級飲食店(同600~1,200元)では減少幅が2%と小幅で、一方大衆飲食店(同300~600元)では9%の増加を示していた。

 王品集団の高端訓マーケティング総監はこの現象について、「不景気時には中級、大衆店が成長する」と説明した。

 主に中級店をチェーン展開する王品集団は、1~9月の売上高が前年同期比で10.7%伸びたが、過去5年の年平均20%の伸びに比べると成長は鈍化した。増収分は主に平均単価330元のとんかつ店、「品田牧場」によるもので、ステーキなどの業態では伸び悩んだ。