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《24年総統・立法委員選挙》投票日前の最後の週末、3候補が高雄市で大規模集会(トップニュース)/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年1月8日_記事番号:T00113114

《24年総統・立法委員選挙》投票日前の最後の週末、3候補が高雄市で大規模集会(トップニュース)/台湾

 総統選挙と立法委員選挙の13日の投開票日を前に、最後の日曜「スーパーサンデー(ラストサンデー)」となった7日、与野党の総統候補3人はいずれも民進党の地盤、南部の高雄市で大規模集会を開催し、支持を呼び掛けた。立法委員の単独過半数維持を目指す与党・民進党の公認候補、頼清徳・副総統(64歳)は、高雄市で台湾最高の100万票を集め、立法委員8議席を全員当選させようと訴え、民主は後戻りできないと強調した。最大野党・国民党の公認候補、侯友宜・新北市長(66歳)は、政権交代が目標なのは明らかだと訴え、(台湾民衆党より勝率が高い国民)党に票を集中させようと、いわゆる「棄保」を呼び掛けた。8日付自由時報などが報じた。

/date/2024/01/08/00lai_takao_2.jpg民進党の総統候補、頼氏(中)と副総統候補の蕭美琴・前駐米代表(52歳、右1)、蔡・総統(左1)がそろい、7日の集会を盛り上げた(7日=中央社)

 民進党の頼氏は、投票日前の最後の土曜となった6日夜は北部の新北市、桃園市で、7日は南部の高雄市鳳山区で大規模集会を行った。支持者12万人が集まったと公表した。

 頼氏は7日、有権者の蔡英文・政権に対する支持のおかげで、台湾経済は中国依存を脱却できたと語った。民進党候補のPR動画「在路上(道の途中)」にちなんで、蔡・総統の安定した運転を引き継ぐと強調し、われわれの車に乗車し、ともに世界に向かって前進しようと呼び掛けた。

 また頼氏は、立法委員選挙で、国民党が単独または台湾民衆党と合わせて過半数の議席を獲得した場合、国民党の比例代表名簿順位1位の韓国瑜・前高雄市長が立法院長に就任することになると述べ、かつて高雄市長を解職請求(リコール)された韓氏が立法院長になるのを阻もうと呼び掛けた。

 民進党はもともと南部が地盤で、中部を流れる河川、濁水渓より南(雲林県より南)の支持層は安定していたが、今回は「北部で勝ち、南部で大勝、中部も強化」を目指しているとされる。

侯氏、台湾語でアピール

 国民党の侯氏は6日夜に桃園市で、7日夜に高雄市前鎮区の大型ショッピングモール、夢時代購物中心(ドリームモール)前で、大規模集会を開催した。会場には12万人が集まった。嘉義県出身の侯氏は7日、全て台湾語で演説し、南部は自分の故郷だとアピールした。

/date/2024/01/08/00hou_takao_2.jpg国民党の総統候補、侯氏(中)は7日、民進党の独裁を許さないと語った(7日=中央社)

 国民党の韓氏は6日、台湾民衆党の柯氏に勝ち目はないと語った。馬英九・前総統は7日、政権交代のため、票を集中させてほしいと語った。柯氏に入れるはずの票を侯氏に投じる「棄保」かと報道陣に問われた馬氏は、もちろんそうだと答えた。

台湾民衆党、8万人が集結

 台湾民衆党の公認候補、柯氏は7日、高雄市鼓山区で大規模集会を開催し、約8万人が集まった。柯氏は、青(国民党)と緑(民進党)を捨てて、国家を市民の手に取り戻し、より良い台湾を次世代に残そうと呼び掛けた。

/date/2024/01/08/00ka_takao_2.jpg台湾民衆党の総統候補の柯氏と副総統候補の呉欣盈(シンシア・ウー、45歳)は7日、2023年の世相を表す漢字「欠」を引き合いに、民進党政権は徳が欠けていると指摘し、新しい政治と新しい文化に踏み出そうと呼び掛けた(7日=中央社)

 

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