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陳雲林会長、「海角七号」で台湾を知る?


ニュース 社会 作成日:2008年11月4日_記事番号:T00011322

陳雲林会長、「海角七号」で台湾を知る?

 
 中台公式協議のため、台湾を訪問中の中国・海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長が、6日午前に大ヒット中の台湾映画「海角七号」(魏徳聖監督)を鑑賞することになった。

 台湾側の海峡交流基金会(海基会)が同作品を手配した背景には、映画を通じ台湾の文化や歴史、世相などをより理解してもらおうという目的がある。映画は安全上の問題から、宿泊先の円山大飯店(グランドホテル)10階会議室で上映される予定だ。

 「海角七号」は、興行成績が既に4億台湾元(約12億円)を超え、台湾映画としては過去最高のヒット作となっている。陳会長に先立ち先月訪台した張銘清海協会副会長が、台南市で民進党市議らからの抗議に遭い転倒する事件が発生したため、陳会長の中南部視察が取り止めになったという経緯があることからも、台湾南部を舞台とする同作品の鑑賞意義は大きい。

 長年、映画祭の企画に携わっている游恵貞さんも、中国人が台湾の文化を理解するのに最適の作品だと「海角七号」をイチオシする。「どこにでもいるような愛すべきキャラクターの台湾人が多数登場するし、日本に対する台湾人特有の思い入れを理解するのにも役立つはず」。ほかには、二二八事件をテーマに台湾の歴史を描いた「悲情城市」(侯孝賢監督)もお薦めだという。

 映画「海角七号」の鑑賞は、陳会長の5日間の台湾滞在中、ほっと息抜きのできる唯一の時間となるはず。陳会長はどんな感想を持つだろうか、ちょっと聞いてみたい気がする。