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労工保険の破綻、可能性労工委が否定


ニュース その他分野 作成日:2008年11月7日_記事番号:T00011420

労工保険の破綻、可能性労工委が否定

 
 来年1月にスタートする労工保険年金(厚生年金に相当)に先立ち、今年10月に国民年金が発足したため、労工保険(厚生年金基金に相当)の老年給付(退職一時金)を受給し、国民年金に再加入する動きが加速しているが、行政院労工委員会労工保険局は「労工保険が破綻(はたん)することはない」として、国民年金へのくら替えに歯止めをかけようと躍起だ。

 7日付工商時報によると、老年給付の受給申請は7~9月だけで9万7,000人に達し、労工保険基金から1,003億台湾元(約2,960億円)の資金が流出した。最近の受給申請は一段落しているという。

 一方、世界的な金融危機で労工保険基金の資産規模は10月末時点で、昨年末の半分の2,100億元まで減少し、一部に破綻を懸念する声が出ている。このため、労工委は国民年金へのくら替え申請の期限となる年末にかけ、老年給付の受給申請が再び急増することを懸念している。労工委は必要に応じ、土地銀行、台湾銀行に資金供給を求め、支払いに対応するとし、破綻懸念を否定している。