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高校に喫煙コーナー設置、賛否両論渦巻く


ニュース 社会 作成日:2008年11月10日_記事番号:T00011450

高校に喫煙コーナー設置、賛否両論渦巻く

 
 台北県新店市にある仏教系の商業高校で、学生に対するしつけが厳しいことで有名な私立能仁高級家事商業職業学校(1977年創立)が、校内に学生専用の喫煙エリアを設けていることが判明した。

 喫煙エリアは校舎の5階廊下部分。廊下は口の字型をした建物の吹き抜け部分に面している。休み時間のチャイムがなるや、たばこを手にした学生たちが連れ立って集まり、5階の廊下は彼らが吸うたばこの煙が充満するという。

 学校側によると、喫煙エリアには許可を受けた学生しか入れないことになっているが、実際には誰でも入ることができる喫煙天国になっているようだ。

 羅喆強同校校長は喫煙エリア設置について、「中学時代から喫煙の習慣がある学生もおり、完全禁止は困難。時間と場所を強制的に決めて喫煙させることは、喫煙量の減少に役立つ」と説明する。

 たばこを吸わない学生らは、「喫煙を助長している」「喫煙は良いことだと言っているようなもの」と学校側を批判しているが、その一方で「学校側のやり方に賛成。喫煙室を設ければ吸いがらの散乱を減らすことができる」という賛成の声も。

 実際には、公共の場所である学校での喫煙エリア設置は違法で、3万台湾元(約3万円)以下の罰金が科せられる。学校側はそれを承知の上で設置しているというから恐れ入る。

 なお、09年1月11日からは「たばこ煙害防止法」の改正によって、高専以下の学校や医療機関、政府機関や3人以上が共用する室内オフィスは全面禁煙に。禁煙場所で喫煙した者は最高1万元の罰金が、禁煙場所に禁煙標識を設置しなかった者は最高5万元の罰金が科せられることになる。