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米AIG、南山人寿の全株式を処分も


ニュース 金融 作成日:2008年11月10日_記事番号:T00011466

米AIG、南山人寿の全株式を処分も


 経営再建中の米保険最大手AIGは、当初保有株式の49%を売却するとしていた南山人寿保険について、全株式を放出する方針に転換したもようだ。10日付経済日報が消息筋の話として伝えた。

 AIG側の提示価格は20億~25億米ドルとされ、台湾保険業界では過去最大の企業売却案件となる。

 AIGの南山人寿売却には、富邦金融控股が最も積極的な動きを見せているが、それ以外の保険会社は放出株式が49%にとどまる場合、買収には関心がないとの態度だ。

 国泰金融控股の李長庚策略長は先ごろ、「経営権を取得できない買収案には興味がない」としていたが、AIG側の方針転換をどう受け止めるか注目される。李策略長は9日の時点では、「市場の情報についてははっきり分からない。内部でもまだ検討していない」と述べるにとどまった。

 南山人寿は「市場には多くのうわさがあるが、コメントは差し控える」としている。ただ、同社関係者は「AIGは増資資金を先週から台湾に送金しており、大規模増資後に全株式を売却するとは考えにくい」とも話している。