台湾系大手量販店、大潤発（ＲＴマート）は来年、中国市場で売上高400億人民元（約5,742億円）とし、店舗数で家楽福（カルフール）を追い抜き、中国最大手の座を目指す構えだ。12日付経済日報が報じた。
台湾・潤泰集団傘下、中国大潤発の黄明端執行長は11日、「店舗の展開を量販店のない農村部にも広げ、今後10年間は毎年30％増収、40％増益を目指し、中国でのシェアを拡大する」と抱負を語った。
中国大潤発は今年、1998年の中国進出当初に設定した目標店舗数100店を達成し、年内には102店舗となる見通しだ。現在、中国ではカルフールの118店に次いで店舗数２位につけており、売上高も30億～40億人民元の差まで追い上げている。
黄執行長は、「05年に蘇州で完成した物流センターが、今年は華北、来年以降に華南、東北と相次いで完成予定」と話し、「店舗展開と同時に輸送能力も強化し、コスト競争力をつける」と意気込みを語った。
中国大潤発では、今年の年間売上高は約330億人民元、利益は10億5,000万人民元を超えると予想している。
