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呉淑珍夫人を聴取、資金授受認める


ニュース 政治 作成日:2008年11月17日_記事番号:T00011615

呉淑珍夫人を聴取、資金授受認める

 
 陳水扁前総統が総統府機密費の不正流用や資金洗浄(マネーロンダリング)などの疑いで逮捕された事件で、最高検察庁特別偵査組(特捜部)は15日、呉淑珍夫人への事情聴取を行った。呉夫人は企業関係者から2億9,000万台湾元(約8億5,000万円)の資金を受け取ったことは認めたが、資金の性格については「政治献金だ」と主張し、わいろ性を否定した。16日付中国時報が伝えた。
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呉夫人は体重が30キロを割り込んだと報じられている。聴取に当たっては、体調悪化に備えて救急車が自宅マンション前に待機した(15日=中央社)
 
 事情聴取は呉夫人の体調に配慮し、捜査官が自宅に出向く異例の形で2時間半にわたり行われた。内容は総統府機密費の不正流用、資金洗浄、南港展覧館スキャンダル、龍潭科学園区の用地買収疑惑などに複数の疑惑に及んだ。

 呉夫人は龍潭科学園区の用地買収疑惑をめぐっては、台湾セメントの辜成允董事長からの2億元、南港展覧館スキャンダルに関しては、力麒建設の郭銓慶董事長から9,000万元の授受を認めた。ただ、いずれも「政治献金」だったと強調し、「自分が公務員ではないため権力もなく、政治に影響力を及ぼすためにわいろを受け取るなどあり得ない」などと主張した。

 また、資金洗浄用の口座を提供したとされる知人の蔡銘哲容疑者が、呉夫人の指示で現金1億元を総統官邸に運んだなどと供述していることに対し、呉夫人は「でたらめだ」「殺してやりたい」などと声を荒げる場面もあったという。