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「石化産業は来年から5年連続低迷」、ITISが見通し


ニュース 石油・化学 作成日:2008年11月18日_記事番号:T00011660

「石化産業は来年から5年連続低迷」、ITISが見通し

 
 経済部技術処産業技術知識サービス計画(ITIS)が、「石油化学産業は2009年から5年間低迷期が続く」という見通しを示した。石化産業は7~8年ごとに景気が循環するという見方に加え、サウジアラビアや中国など新興国による新たな生産能力の増加を、石化メーカーがいずれも深刻に受け止めていることが理由だ。18日付工商時報が報じた。

 工商時報では、新興国の生産能力が加わることによって競争が激化し、大部分の石化原料は供給過剰となり、生産能力利用率は80~90%にとどまると予測している。このほか石化メーカーでは、世界経済の低迷、原油価格の変動も同産業の景気を左右する要素だとみている。

 亜洲聚合(アジア・ポリマー)の賴賢達総経理は、「国際原油価格が1バレル60米ドルを割り込めば、コスト低減の好機」と指摘したが、「メーカーの利益が拡大するかどうかは景気と需要の動向による。現在世界的に景気が良くない状況で、川下の受注も十分ではない。購入意欲は模様眺めの状態が続いている」と話した。