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大学生の9割、将来の職場での競争に不安


ニュース 社会 作成日:2008年11月20日_記事番号:T00011707

大学生の9割、将来の職場での競争に不安

 
 不景気で失業率が上昇する中、3人に2人が大学生という高学歴世代では「卒業イコール失業」が心配される時代になった。1980年代生まれの大学生は、将来社会人として職場での戦いに挑む準備はできているだろうか?

 天下雑誌が19日に発表した大学生の準備度調査の結果によると、大学生の9割が将来の職場における競争に不安や焦燥を感じていることが分かった。調査は同誌が9月26日~10月31日、大学3、4回生4,645人を対象にアンケートを実施したもので、有効回答は3,657件、回答率は79%。

 調査結果によると、96%の学生が「職場は競争の激しい戦場」と考えており、職場での競争に対して「完全に準備済み」と回答した学生はわずか1.5%。逆に、どう対応すればよいか分からないと不安を感じている学生がほとんどで、「非常に不安」32%と「不安」58%を合計すると90%にも上る。

 その原因として、64%の学生が「大学の教育だけでは準備不足」という理由を挙げている。そのうち69%は「自分の努力不足」、52%は「大学のカリキュラムでは実経験不足」、41%は「大卒学歴の価値が下がっている」と回答。

 9割もの学生が将来に不安を感じているとはいえ、毎日ゲームやネットサーフィンなどの娯楽に長時間を費す学生が過半数の54%にも上り、授業に重心を置いている学生は15%と少数だった。

 また、職場での競争に役立つ重要な要素としては、63%が「専門知識」、46%が「外国語能力」を挙げている。しかし、同誌の調査によると、企業側が重視するのはこれらの要素ではなく、人格や仕事に対する態度や責任感。学生側の認識とはずいぶん落差があるようだ。