半導体パッケージング・テスティング（封止・検査）大手の日月光半導体（ＡＳＥ）は、今年末までに政府の認可を得て、ＮＯＲ型フラッシュメモリー世界最大手、スパンションの蘇州封止・検査工場を買収する計画だ。日月光は今年、中国での売上高が３億2,500万米ドルと予測されており、買収が成功すれば、来年は中国での売上高が前年比35～45％増の約４億5,000万米ドルに達し、中国で最大の封止・検査メーカーとなる見通しだ。26日付工商時報が報じた。
スパンション蘇州工場は、中国のファウンドリー最大手、中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）の武漢工場で生産されているＮＯＲ型およびＮＡＮＤ型フラッシュメモリーの封止・検査を行っており、年間の売上高は約１億米ドルだ。
日月光はこのほか、上海工場の売上高が今年、前年比25％増の２億5,000万米ドルの見通しで、来年は３億米ドルを目指すなど、中国での事業拡大に積極的な姿勢だ。
