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悪夢の無賃乗車男、1.5万元踏み倒しで逮捕


ニュース 社会 作成日:2008年11月27日_記事番号:T00011865

悪夢の無賃乗車男、1.5万元踏み倒しで逮捕

 
 タクシードライバーの黄さんは今年5月29日午後8時すぎ、台中市五権路で男性客の李さん(30)を乗せた。李さんが告げた行き先は、台北市南京東路にあるスナック。長距離客を拾ったことを喜んだ黄さん、これが悪夢の始まりだとは知る由もなかった。

 実は李さんは持ち合わせがなく、タクシー代はそのスナックの女性に払ってもらう算段だった。ところが、台北の女性は李さんなど全く相手にせず、タクシー代の支払いも拒否。黄さんは「台中に戻って友人からタクシー代を借りる」と言う李さんを乗せ、また台中へ戻るしかなかった。

 台中へ戻った李さんは誰からもお金を借りることができず、タクシーに乗ったまま台中市から彰化県にまで金策に走り回るはめに。親戚や友人はもちろんのこと、ヤミ金融まで訪れたが、結局友人から900台湾元(約2,600円)を借りることができただけだった。

 この時、時計はすでに30日午後11時を回り、走行距離は約492キロメートルに達していた。27時間に及ぶ運転で疲れ果てた黄さんは、とうとう「降参」し、道端に車を止めて眠ってしまった。

 李さんは、これ幸いとタクシー代1万5,000余元を踏み倒したまま逃亡。しかし、翌朝目覚めた黄さんに通報され、お縄となった。その後両者は和解し、彰化地方裁判所は今月26日、李さんを詐欺罪で拘留50日、執行猶予2年に処す判決を出している。

 李さんのような無銭乗車客はタクシードライバーにとっては頭痛の種だが、「胸を触らせてあげるかわりに、タクシー代を帳消しにして」と迫る女性客に遭遇したドライバーもいる。このドライバー、タクシー代を踏み倒された上に、セクハラで訴えられたら…とお触りを拒否したそうだ。