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ヘルスケア展開幕、バイオテック生産額10兆元へ(トップニュース)/台湾


ニュース 医薬 作成日:2024年12月6日_記事番号:T00119005

ヘルスケア展開幕、バイオテック生産額10兆元へ(トップニュース)/台湾

 アジア最大規模のデジタルヘルスと医療機器(メディカルデバイス)の展示会、台湾医療科技展(ヘルスケアエキスポ台湾)が5日、台北市の南港展覧館(TaiNEX)1館で開幕した。医療機器メーカーだけでなく、宏碁(エイサー)や鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)などテック企業が出展し、AI(人工知能)を活用した医療機器などを展示している。郭智輝・経済部長は、台湾のAIや情報通信技術(ICT)技術の優位性を発揮し、スマート医療や美容、健康診断、スポーツテクノロジー(スポーツテック)産業を発展させれば、バイオテクノロジー・ヘルスケア業の生産額は10兆台湾元(約46兆円)を超えると期待を寄せた。6日付工商時報などが報じた。

/date/2024/12/06/00healthcare_2.jpgヘルスケアエキスポ台湾の開幕式典には、郭・経済部長(左2)、韓国瑜・立法院長(右4)、クアンタの林百里(バリー・ラム)董事長(右2)らが出席した(5日=中央社)

 ヘルスケアエキスポ台湾は、2000小間以上のブースを出展し、来場者は延べ15万人以上を見込む。期間は8日まで。

■AI医療機器、実用化へ

 エイサー傘下の宏碁智医(エイサー・メディカル)は、AIを活用した緑内障や腎臓病の早期発見・診断ソフトウエアを初めて展示している。緑内障のAIソフトウエアは、臨床試験を行っており、2025~26年に医療機器の許可が取得できる見通しだと説明した。

 鴻海で、ウエアラブル(装着型)端末やタブレット端末などを担当するB事業群の姜志雄・デジタルヘルス総経理は5日、林口長庚紀念医院(桃園市亀山区)と開発した、AIによる診断支援システム「コードクターAI」シリーズの製品について、衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)から医療機器の販売許可を取得したと明かした。今後AIを搭載した看護ロボットも開発する計画だ。

 電子製品受託生産最大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)の孫会社で、人と共に作業ができる「協調ロボット」メーカー、達明機器人(テックマン・ロボット)は、工業技術研究院(工研院、ITRI)と共同で、医薬品の製造施設で使用する「スマートエアサンプリングロボット」を開発している。微生物捕集装置のエアサンプラーとロボットを組み合わせ、自律的に移動してサンプリング(捕集)を行い、人力を30~40%削減できる。既に実証実験に入っている。

/date/2024/12/06/00auo_2.jpgAUOディスプレイプラスは、ロボットが執刀する映像をリアルタイムでディスプレイに映す手術映像ソリューションを展示した(AUOリリースより)

 液晶パネル大手、友達光電(AUO)は、子会社の達擎(AUOディスプレイプラス)など15社と共同で、3次元(3D)手術映像や手術プロセス管理などの製品を展示している。

 

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