ニュース 電子 作成日:2025年1月9日_記事番号:T00119510
ノートパソコンとAI(人工知能)サーバー受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)が8日発表した2024年の連結売上高は前年比29.8%増の1兆4100億台湾元(約6兆7700億円)で過去最高を更新した。緯創資通(ウィストロン)は前年比21.1%増の1兆500億元で、初めて1兆元の大台に乗った。AIサーバーの力強い需要を反映した。9日付経済日報などが報じた。
クアンタの楊麒令・執行副総経理は、グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアのAI向け新世代GPU「GB200」を搭載したサーバーを今年第1四半期(1~3月)から出荷するほか、次世代の「GB300」を搭載したサーバーを第3四半期(7~9月)に出荷する予定だと説明した。AIサーバーの25年売上高は前年の2倍以上に増加し、サーバー全体に占める割合は70%を超えると予測した。
クアンタは、サーバーの研究開発(R&D)人員2000人余りから、500~600人増やす予定で、3000人を目指す。
クアンタの24年ノートPC出荷台数は前年比2.13%減の4590万台だった。今年は1桁成長と予測した。
24年12月の連結売上高は前月比2.1%減、前年同月比49.0%増の1384億1600万元で、同月として過去最高だった。ノートPC出荷台数は前月比19.4%増、前年同月比16.2%増の430万台だった。
■ウィストロン、サーバー5割へ
ウィストロンは、サーバーの24年売上高構成比は40%以上で、25年は50%以上に上昇すると予測した。AI関連の25年売上高は前年の2倍以上となるものの、PC関連の成長は鈍いと予想した。
ウィストロンの24年ノートPC出荷台数は前年比5.8%増の2020万台だった。デスクトップPCは4%増の940台で、モニター・ディスプレイは5%減の969万台だった。
ウィストロンの24年12月連結売上高は前月比10.9%増、前年同月比41.4%の1056億5400万元で、過去最高だった。ノートPC出荷台数は180万台で、前月比5.88%増、前年同月比で横ばいだった。
■緯穎科技は89%増益
ウィストロン傘下のサーバー受託生産メーカー、緯穎科技服務(Wiwynn)の24年売上高は前年比49%増の3605億4100万元で、過去最高だった。粗利益率は10.4%で、1ポイント上昇した。純利益は89.2%増の227億7600万元だった。
24年12月売上高は前月比14.2%増、前年同月比2.1倍増の427億6700万元で、過去最高だった。
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