ニュース 電子 作成日:2025年1月13日_記事番号:T00119558
業界のうわさによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)楠梓園区(高雄市楠梓区)で1月に、最先端の2ナノメートル製造プロセスの試験生産を開始するようだ。第2四半期(4~6月)とみられていたのが早まる。TSMCは新竹科学園区(竹科、新竹サイエンスパーク)宝山用地(新竹県宝山郷)で既に2ナノ試験生産を開始しており、南北の両輪体制で、2025年に量産を開始する計画だ。13日付経済日報などが報じた。
TSMCが10日発表した24年の連結売上高と24年第4四半期(10~12月)の連結売上高は、いずれも過去最高だった(10日=中央社)
TSMCの広報担当者は、16日の決算発表日前の沈黙期間のため、高雄工場の2ナノ試験生産の情報について、コメントを控えた。
業界のうわさによると、TSMCの竹科宝山工場は既に2ナノを5000枚程度試験生産したようだ。
TSMCの2ナノは第1世代のナノシート(NS)構造のトランジスタを採用する。主要顧客は既に2ナノのシリコンIP(知的財産)設計を完了し、検証を進めている。
市場では、米アップルがTSMCの2ナノの最初の顧客とみられている。グラフィックスプロセッサー(GPU)大手のエヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、クアルコム、聯発科技(メディアテック)も採用するようだ。
■生産能力18万枚へ
TSMCの魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は10月17日に開催した業績説明会で、2ナノ需要は3ナノより強いと語っていた。
サプライチェーン(供給網)のうわさによると、将来的に2ナノの生産能力は18万枚に上る見通しだ。宝山工場、高雄工場のほか、南科工場の一部を2ナノに切り替える可能性もある。
業界の推測によると、TSMCの3ナノは24年末時点で、月産能力が11万枚に上った。需要が強く供給不足のため、5ナノ生産能力の一部を3ナノに切り替えているようだ。
■米アリゾナ工場、4ナノ量産
ロイターの報道によると、米商務省のジーナ・レモンド商務長官は10日、TSMCは米テキサス州のアリゾナ工場で過去数週間の間に、米国の顧客向けに4ナノで生産を開始したと明かした。米国で初めての4ナノチップ生産で、品質と歩留まり率は台湾に変わらないと説明した。
TSMC広報担当者は10日、16日の業績説明会の前の沈黙期間を理由に、コメントを控えた。
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