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TSMC今年26%増収見通し、AI需要でスマホ買い替え促進も(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2025年1月17日_記事番号:T00119662

TSMC今年26%増収見通し、AI需要でスマホ買い替え促進も(トップニュース)/台湾

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は16日の業績説明会で、2025年売上高(米ドル建て)は前年比24~26%増加し、24~29年の年平均成長率(CAGR)は20%近いと予想した。AI(人工知能)の力強い需要が続くほか、スマートフォンやパソコンは買い替え周期が短縮し、緩やかに回復すると予測した。17日付経済日報などが報じた。

/date/2025/01/17/00tsmc_2.jpg魏・董事長は、在庫水準は健全化しており、TSMCの今年の生産額は、半導体産業の10%成長を上回ると予測した(16日=中央社)

 魏・董事長は、24年は顧客のAI需要が強く、データセンターでのAIトレーニング・推論向けグラフィックスプロセッサー(GPU)、特定用途向けIC(ASIC)、HBM(高帯域幅メモリー)コントローラーなど、AIアクセラレーターの売上高は前年の2倍以上、売上高構成比は13~15%だったと説明した。25年もAIアクセラレーターの売上高は倍増する見通しで、24年~29年の年平均成長率は44~46%となる見込みだ。

 AI半導体向け先進パッケージング(封止)のチップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)について魏・董事長は、情報が錯綜しているが、顧客の需要を満たすために増産を続けると表明した。先進封止の24年売上高構成比は8%、25年は10%に上昇すると予測した。

 市場では近ごろ、GPU大手、米エヌビディアがCoWoS発注を6万枚削減したとのうわさが浮上していた。

 16日から訪台しているエヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)最高経営責任者(CEO)は16日、CoWoS-L(チップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート・ローカルシリコンインターコネクト、コワースL)発注を増やしており、CoWoS全体の発注量は減っていないと説明した。

 フアンCEOの訪台は7日間の予定。フアンCEOは、TSMCの創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏と魏・董事長、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)や広達電脳(クアンタ・コンピューター)など提携パートナーと会う予定だと語った。きょう17日は、エヌビディアの会議に参加した後、TSMCの魏・董事長と面会し、午後は緯創資通(ウィストロン)の尾牙(忘年会)に出席する予定だ。

■25年世界生産額10%成長へ

 魏・董事長は、全世界の「ファウンドリー2.0」産業の24年生産額は前年比6%成長しており、25年は前年比10%成長すると予想した。「ファウンドリー2.0」とは、▽ファウンドリー、▽封止・検査、▽フォトマスク製造──など、メモリー以外のIDM(垂直統合型の半導体メーカー)を含めた概念で、TSMCが昨年7月に提唱した。

 

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