ニュース 金融 作成日:2025年1月23日_記事番号:T00119769
春節(旧正月、2025年は1月29日)前の最終取引日(大納会)となった22日の台湾株式市場の加権指数は、前営業日比225.4ポイント(0.97%)上昇し、2万3525.41ポイントで引けた。春節前の最終日取引の終値で、過去最高だった。旧暦の辰年(たつどし)の1年間は、AI(人工知能)ブームに乗って過去最高更新を繰り返し、累計5429.34ポイント(30%)上昇した。世界の主要株式市場で最大の上昇幅だった。23日付経済日報などが報じた。
台湾株式市場の加権指数は、22日の取引時間中に一時300ポイント以上上昇した(22日=中央社)
■1人平均137万元増加
台湾証券交易所(台湾証券取引所、TWSE)の統計によると、上場企業の時価総額は75兆5300億台湾元(約360兆円)で、過去最高となった。前年の最終取引日(24年2月5日)と比べると、18兆300億元増加し、過去最大の増加幅だった。投資家1人当たり資産が平均137万元増加した計算だ。
台湾株式市場の加権指数は、24年7月11日の取引時間中に2万4416.67ポイントを付けたのが最高値で、終値は同日の2万4390.03ポイントが過去最高だった。
■TSMC株価、1年で76%上昇
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の22日の終値は1135元で、前営業日比15元(1.3%)上昇した。前年の最終取引日(24年2月5日)と比べると、489元(75.7%)上昇した。時価総額は29兆4300億元で過去最高、辰年で12兆6800億元増加した。
IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)の22日の終値は1465元で、前営業日比横ばいだった。前年の最終取引日と比べると、528元(56.4%)上昇した。時価総額は2兆3400億元で、辰年で8400億元増加した。
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手の日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)の22日の終値は177元で、前営業日比5元(2.9%)上昇した。前年の最終取引日と比べると、47元(36.2%)上昇した。時価総額は7809億元で、辰年で2073億元増加した。
台湾株式市場は2月2日まで11日間、休場し、2月3日が巳年(みどし)最初の取引日(大発会)となる。証券会社は、複数の米国ビッグ・テックが1月末に決算発表を予定しており、TSMCをはじめ半導体関連銘柄などの上昇傾向が続くとの見方を示した。
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