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ASEがQ4業績を下方修正、損失計上も【表】


ニュース 電子 作成日:2008年12月3日_記事番号:T00012020

ASEがQ4業績を下方修正、損失計上も【表】

  
 パッケージング・テスティング(封止・検査)世界最大手の日月光半導体(ASE)は2日、今期の予想売上高を、従来の207億~220億台湾元から、186億~194億元(約520億~542億円)に引き下げた。第3四半期比の減少幅は最大で28%に拡大する。市場では「ASEは今期赤字計上も」という見方が出ているが、劉詩亮同社副総経理は、「12月の業績次第」した上で「損益均衡」ラインとなるという予測を示した。3日付経済日報が報じた。
 
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 ASEは、1日に今期業績予測を下方修正したファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)と関係が強く、「TSMCの風邪がASEにうつった」形となった。

 劉副総経理によると、現在各生産ラインの平均稼働率は60%前後に落ち込んでいる。このため一部部門に無給休暇を取らせており、今後受注が回復しなければ、措置を拡大することも示唆した。また、成績を基にした報奨金の支給中止を決め、減給、人員削減も検討しているという。

 劉副総経理は、「世界経済の悪化が続き、コンピュータ、通信機器などあらゆるの分野で末端需要が急速に低下している」と語り、同社は「受注があれば支出を増やし、なければ出費しない」という方針の下、来年の資本支出を20%以上削減すると表明した。