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猫空ロープウエー、別の支柱でも土砂流出


ニュース 社会 作成日:2008年12月4日_記事番号:T00012027

猫空ロープウエー、別の支柱でも土砂流出

 
 台北市の猫空ロープウエーで、新たに指南宮駅近くの「T20」支柱でも、土台のコンクリートの下部で幅1メートル、高さ20センチにわたって土砂の流出が起きていたことが自由時報の調べで分かった。4日付で同紙が報じた。
 
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台北市の地形図を手に記者会見を行う林秘書長。拙速な建設で、同様の浪費が繰り返されることは避けたい(3日=中央社)
 
 民進党の荘瑞雄台北市議によると、同ロープウエーは全25本の支柱のうち、16本までが崩れやすい脆弱(ぜいじゃく)な地盤の上に建てられており、建設時の地質調査に深刻な遺漏があったとしている。土砂流出が問題になっているT16支柱は、補強が行われたものの雨によって依然土砂の流出が続いており、T20は「第2のT16」になると預言した。

 台北市では北投でもロープウエーの建設が計画されているが、環境保護団体、台湾蛮野心足生態協会の林子凌秘書長は3日、北投ロープウエーも猫空ロープウエーと同様、地盤が悪い場所に建設するにもかかわらず環境アセスメントが免除されたとして、台北市に建設の再検討を行うよう呼び掛けた。林秘書長によると、2路線のロープウエー建設で環境アセス不要の最終決定を行ったのは、郝龍斌台北市長が環境保護署長を務めていた当時のことだ。