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作成日:2008年12月4日_記事番号:T00012030
馬英九総統インタビュー、中国でネット配信
馬英九総統は3日午前、海外向け放送の中央ラジオに出演し、インタビュー内容が中国向けに放送され、中国のニュースサイト「鳳凰網」でも配信された。台湾総統の発言内容が中国のサイトでほぼそのまま流されるのは今回が初めてだ。4日付中国時報が伝えた。
馬総統はインタビューで自分が「中華民国総統」であることを強調。中国でもいったんはそのまま配信されたが、「総統」「中華民国」などの単語はその後カットされた。
馬総統は中台窓口機関のトップ会談での合意内容について、「台湾の主権を傷つけたり、台湾の尊厳をおとしめるものではない。われわれは依然として中華民国だ」などと強調した。
また、中国で台湾映画「海角七号」の公開が日本による「皇民化政策」の色彩を理由に見送られたとされることについて、「作品を鑑賞、尊重し、寛容な態度で見てもらいたい」と呼び掛けた。
一方、馬英九総統は3日、外国記者と懇談した席上、チベット仏教の精神的指導者ダライ・ラマが来年にも台湾訪問を希望していることについて、「台湾政府は世界各地の宗教リーダーの訪問を歓迎するが、(ダライ・ラマによる)訪問は時期が不適切だ」と述べ、間接的に訪問を受け入れない考えを示した。