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無給休暇をどうつぶす?釣りや登山・サイクリングが人気


ニュース 社会 作成日:2008年12月5日_記事番号:T00012058

無給休暇をどうつぶす?釣りや登山・サイクリングが人気

 
 米国発の金融危機の影響を受け、新竹科学工業園区(竹科)のハイテク産業にも不況の波が押し寄せている。大手メーカーまでもがコスト削減のため、減給や無給休暇の導入に踏み切っているのが実情だ。

 これまで忙しくてなかなか休みが取れなかったハイテクメーカーの社員たち。無給休暇導入で、今では時間を持て余すようになった。時間はあっても金はない──。そんな彼らに人気なのが、できるだけお金を使わずに済む山登りやサイクリング、釣りなどのレクリエーションだ。

 例えば竹科に近い新竹県竹北市鳳山渓では、最近になって若い釣り人の姿が急増。釣りざお1本あれば半日以上時間がつぶせる上、魚が釣れれば家計も助かるとあって大人気。かつては1~2人しか見かけなかった鳳岡大橋の下の川が、今や人気スポットになっているとか。

 また、新竹県関西鎮の観光農園では、平日に自転車で訪れる観光客が増加している。中には農園でのアルバイトはないか、と尋ねる竹科の若い女性もいたそうだ。

 竹科周辺の温泉旅館や商店も、無給休暇の恩恵を受けている。新竹県尖石郷や苗栗県泰安郷、苗栗県通霄鎮などの観光地では、日帰り客が多いものの、このところ目立って客足が伸びているという。

 一方、早く仕事がしたいと職業訓練センターに通う人も急増。竹科でリストラされた失業者がその半数を占め、中には高学歴の管理職の姿も見られるとか。

 そうかと思えば、ネットオークションのサイトで、違法ソフトの販売を手掛けて逮捕されてしまった竹科のエンジニア(24)も。彼は勤務先の太陽電池会社から、週休4日の無給休暇取得を強制され、約4万台湾元(約11万円)の月給が半減。ゲームなどのソフトを違法コピーして、激減した収入を補おうとしたらしい。