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資金洗浄事件、前法務部調査局長に懲役10年


ニュース 政治 作成日:2008年12月5日_記事番号:T00012059

資金洗浄事件、前法務部調査局長に懲役10年

 
 陳水扁前総統をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑のもみ消しを図ったとして、公文書隠匿罪や機密漏えい罪などで起訴された葉盛茂・前法務部調査局長に対する判決公判が4日、台北地裁で開かれ、葉被告に懲役10年、公民権停止5年の判決が言い渡された。5日付中国時報が伝えた。

 葉被告は捜査機関が陳致中氏の資金洗浄に関する内偵を進めていることを事件当事者の陳前総統に漏らし、陳前総統一族が資金凍結を一部逃れるのを助けたなどとして起訴されていた。

 判決では「葉被告の行為は捜査機関に対する国民の信頼を傷つけた。国家イメージが受けた損害は計り知れない」と量刑の理由を説明した。

 台北地裁は、陳前総統一族が不正に海外送金を行い、スイスで凍結されている2,100万米ドルのうち、1,600万米ドルは陳前総統の収入と不相応で、長男の陳致中氏夫婦にも収入がないことなどから、資金の一部は国務機密費が不正流用されたものだと断定した。一連の裁判で争点となっている資金の出所が国務機密費と断定されたのは初めてで、今後の捜査や裁判の展開に大きな影響を与えそうだ。