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QDII投資家の台湾投資枠、金融危機で8割減


ニュース 金融 作成日:2008年12月5日_記事番号:T00012064

QDII投資家の台湾投資枠、金融危機で8割減

 
 行政院は4日、中国の適格国内機関投資家(QDII)による台湾での株式、債券投資を解禁するための規定を閣議了承した。しかし、世界的な金融危機でQDIIの資産が大きく目減りし、台湾株への投資可能金額は大きく縮小している。5日付蘋果日報が伝えた。

 QDIIによる台湾株への投資枠は運用資産の3%が上限となる。しかし、香港株の下落でQDIIの時価総額は74億米ドルに落ち込んでおり、これに伴い台湾株への投資可能資金も2億2,000万米ドルに縮小した。8月時点の11億米ドルに比べ80%近く減少した計算となる。

 ただ、中台間では来春にも金融監督に関する覚書が結ばれる見通しで、投資上限は運用資産の10%まで引き上げられる。現在の市況で換算すると、台湾株への投資可能資金は7億4000万米ドルで、相場回復に伴い増えると投資余力が拡大するとみられる。QDIIによる投資効果が表面化するのは来年第1四半期以降となる見通しだ。