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作成日:2008年12月5日_記事番号:T00012069
台湾ガラス、PCB需要低迷で溶炉停止へ
プリント基板(PCB)需要の低迷を受け、台湾最大のガラスメーカー、台湾玻璃工業(台湾ガラス)は4日、彰化県の鹿港工場のTL-1溶炉、桃園工場のTT-1溶炉などガラスクロスおよびグラスファイバー関連の溶炉を優先的に停止し保守作業に入ると発表した。再稼働は市況を見て決めるとしている。5日付工商時報が報じた。
鹿港工場TL-1溶炉は年産能力5,000トンで、同社のガラスクロス生産能力の11.1%を占める。グラスファイバーを主力とする桃園工場TT-1溶炉は年産能力5,000トンで、生産能力全体の7.7%だ。
このほか、平板ガラスを生産する台中工場TF-2溶炉も生産調整のため稼働を停止し、前倒しで保守作業に入る。再稼働は2009年7月の予定だ。
台湾ガラス以外に、富喬工業(フルテック・ファイバーグラス)や台湾必成(PFGファイバーグラス)でも生産停止を検討しているとされ、徳宏工業(GLOTECH)ではこれまでの「計画的な生産」から、注文を受けてからの「受注生産」へ転換するという観測が出ている。これに対し富喬では「溶炉停止はしない」と表明、「溶炉の処理速度を月2,000トンまで引き下げる方向」と実質的な減産を検討しているもようだ。