中国・海峡両岸関係協会(海協会)、陳雲林会長の訪台時の警察による厳しい抗議デモ取り締まりが政権による人権侵害に当たるとして、王卓鈞内政部警政署長の解任や、集会遊行法(集会デモ法)の許可制から申請制への改正などを求め、大学生を中心に展開されていた「野いちご運動」が8日、台湾民主紀念館(旧中正紀念堂)前の自由広場で32日間続けられた座り込みの抗議活動を終了した。今後はキャンパス内などで運動を続けるという。8日付蘋果日報が報じた。
「人権葬儀」のパフォーマンスを行う学生たち。台湾の民主主義が後退するのかは切実な問題だが、社会一般の関心は薄いようにみられる(7日=中央社)
運動を展開する学生らは、座り込み活動最後の日曜となる7日午後、台湾全土から参加者を集めてデモ行進を行った。 台湾民主紀念館を出発したデモ隊は、黒い衣服をまとい、「行政の職権乱用に抗議し、馬英九総統と劉兆玄行政院長の謝罪を求める」、「『集会遊行法』は違憲だ」などと叫びながら行進し、最後は総統府前に棺を担ぎ込んで「人権葬儀」のパフォーマンスを行った。
参加者は主催者側発表で7,000人、警察発表で3,000人余り。当日のデモは未申請・無許可で行われた。
野いちご運動のスポークスパーソンを務める台湾大学法律系4年生の羅士翔さんは、「座り込みを1カ月以上続けたが政府から無視された」と不満を表明し、「きょう撤収するが、われわれは総統府に対し、▽陳会長訪台時のような人権侵害を二度と起こさないこと▽立法院で今会期中にデモ法の改正を完成させること──などに調印を求める契約書を送付した」と語った。