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台湾中油のエチレン優遇価格、適用は年末まで


ニュース 石油・化学 作成日:2008年12月8日_記事番号:T00012105

台湾中油のエチレン優遇価格、適用は年末まで

 
 台湾中油は需要低迷に苦しむ川下の石化メーカーを支援するため、第4四半期にエチレン供給価格を引き下げる支援策を取ってきたが、期限が切れる年始にも従来の水準に戻す方針を固めた。6日付経済日報が伝えた。
 
 台湾中油による12月のエチレン供給優遇価格は1トン当たり500米ドル前後だったが、契約価格に基づけば同900米ドルに値上がりすることになる。この結果、台湾中油からエチレンの供給を受ける台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)や台湾聚合化学品(USI)をはじめとする石化メーカーは、大幅なコスト増が避けられない見通しだ。
 
 台湾中油石化事業部の幹部は「川下の石化メーカーを支援するため、経済部の指示で10月から支援策を取ったが、エチレンの供給価格はナフサの調達コストが基準になっており、利益が出ない」と話した。  台湾中油は当初から支援策は3カ月限定としていた。各メーカーとの来年の契約価格交渉は難航しており、交渉妥結までは今年度の契約の計算式を当面適用する方針だ。