宏達国際電子（ＨＴＣ）の11月売上高は、前年同月比10.76％増の177億6,200万台湾元（約490億円）となり、２カ月連続で過去最高を更新した。同社の第3.5世代（3.5Ｇ）新型スマートフォン「ダイヤモンド」シリーズと、検索世界最大手グーグルが開発を主導した新ＯＳ（基本ソフト）「アンドロイド」を搭載し、ＨＴＣが製造を担当したスマートフォン「Ｇ１」の売れ行き好調が成長の原動力となった。６日付工商時報が報じた。
周永明執行長によると、「ダイヤモンド」シリーズの販売台数は年末までに300万台に達する見通しで、「Ｇ１」も、９月末に発表されたばかりだが、第４四半期だけで販売台数が100万台に達すると予測される。
ＨＴＣは第４四半期の目標売上高を480億元としており、今月142億元に達すれば目標を達成できる。なお工商時報では、「同社は受託生産の割合が一時90％を超えていたが、現在では10％以下となっている。売上高が過去最高を続けていることは、同社のブランド事業が成功していることの証し」と指摘した。
