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11月輸出23%減、電子業に大打撃


ニュース その他分野 作成日:2008年12月9日_記事番号:T00012151

11月輸出23%減、電子業に大打撃

 
 世界的な景気低迷で、域内電子業の輸出に大きな打撃が出ている。11月の輸出総額は前年同月比23.3%減の167億8,000万米ドルで、2001年10月以来最大の下落幅を記録した。中でも電機製品や、大型パネルなどの光学器材は、前年の約半分と下げ幅は過去最悪となった。電子業界からはIT(情報技術)バブル崩壊時より深刻だと悲鳴が上がっているが、財政部統計処は「まだ谷底に達していない」とさらなる悪化の可能性を示唆している。9日付中国時報などが報じた。

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 輸出総額のマイナス成長は11月で3カ月連続となった。中でも不調の電子業界は、▽電機製品、前年同月比51.8%減(6億9,000万米ドル)▽光学器材、47.6%減(9億6,800万米ドル)▽電子製品、25.3%減(43億2,900万米ドル)──と大幅な下落を見せた。輸出が伸びないことから、原料調達の輸入も縮小しており、11月の輸入総額は13.2%減の152億6,000万米ドルで、春節(旧正月)期間を除くと02年3月以来最大の下げ幅となった。貿易黒字は15億2,000万米ドルだった。

 電子企業のある幹部は、「ITバブルが崩壊した2001年と比較して、金融危機に端を発した今回の不況は全産業に広がっていることが特徴で、景気回復までに時間がかかる」と悲観的な予測を示した。また、受注減と共に、銀行が融資回収に走る可能性も懸念している。

 輸出が回復する時期について、財政部統計処は行政院主計処と同様、早くても来年第4四半期との見方を示した。

対中輸出、過去最大の38%減

 11月の対中輸出は、前年同月比38.5%減の56億3,000万米ドルで、マイナス成長に転じた9月(16.3%減)、10月(19.9%減)を大きく上回る過去最大の下落幅となった。輸出全体に占める対中輸出の割合も33.6%と、03年3月以来で最低だった。台湾にとって最大の輸出先である中国も経済成長が減速しているためで、経済部国際貿易局(国貿局)は「台湾の貿易全体が危機に陥っている」と指摘した。

 中国以外の主な輸出先向けの輸出も、▽米国、前年同月比14.2%減(23億7,700万米ドル)▽欧州、9.8%減(22億2,100万米ドル)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国、19.4%減(25億9,500万米ドル)──と軒並み下落した。

 唯一成長を見せたのは対日輸出で、19.2%増の15億米ドルだった。ただ、これについて林麗貞財政部統計長は、円高のため米ドル換算での金額が上昇したが、日本からの需要が増えたわけではないと指摘した。

【図】