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石油・化学
作成日:2008年12月10日_記事番号:T00012172
中油の09年3大投資計画、5300億元投入
台湾中油は9日、来年は▽第3ナフサ分解プラント(通称三軽・高雄県林園郷)の設備更新▽製油所構造改革▽国光石化プラント建設(彰化県大城郷)──の3大計画に、5,300億台湾元(約1兆4,640億円)を投入し、4万人の就業機会を創出、2015年までの完了を目指すと発表した。10日付工商時報が伝えた。
製油所構造改革は、大林(嘉義県)、高雄、桃園の3カ所の製油所の製品構成見直しなどで、来年は79億元を投資する。比較的低価格の重質燃料の比率を現行の31%から15%以下に落とし、高価値のガソリンとディーゼル油の品質を向上させるとともに比率を上げ、全体としての生産額引き上げを図る。
第3ナフサ分解プラントの設備更新は総投資額469億元で、来年は65億元を投資する。12年の完成を目指し、最先端の生産・環境保護技術の導入による設備更新と、年産60万トンのナフサ分解プラントの新設を行う。現在は環境評価大会での通過を目指す段階だ。
国光石化プラントは、傘下の国光石化科技(KPTC)が計画している石油化学プラント「国光石化科学園区」の建設計画で、中油が43%を出資する。06年から着手され、総投資額は4,004億元、15年の完成を予定している。第1期は日産30万バレルの製油所、年産120万トンのナフサ分解プラント、年産155万トンの芳香族プラント、および石化中下流プラント23基を建設する。