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5月新車販売23%減、貨物税引き下げ検討で購入見合わせ(トップニュース)【図表】


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2025年6月3日_記事番号:T00122028

5月新車販売23%減、貨物税引き下げ検討で購入見合わせ(トップニュース)【図表】

 5月の新車登録台数は3万1910台で、前月比2.9%減少、前年同月比23.1%減少し、前年同月比で今年最大の減少幅となった。米国の関税政策のほか、財政部が自動車の貨物税(物品税)引き下げを検討しており、もし貨物税引き下げが決まれば、新車購入価格が下がるため、消費者が新車購入を見合わせているようだ。3日付工商時報が報じた。

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 トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は前月比7.0%減、前年同月比10.8%減の1万1592台(トヨタ8990台、レクサス2602台)で、市場シェアは36.3%だった。同月として、2009年に次いで過去2番目の高水準だった。

 車種別では、▽台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「カローラクロス」、3012台、▽台湾生産小型商用車(LCV)「タウンエース」、1249台、▽輸入SUV「RAV4」、1224台、▽台湾生産SUV「ヤリスクロス」、941台──と、2位を除く上位5位を占めた。

 輸入・最高級ミニバン「アルファード」は647台で、前年同月の13倍だった。1〜5月累計では1874台で、前年同期の8.8倍だった。

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 2位は、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)で、前月比0.9%増、前年同月比20.9%減の3773台(三菱、CMC、MG)だった。自社開発LCV「J Space(Jスペース)」が1632台で、車種別の2位を維持した。

 韓国の現代自動車(ヒョンデ・モーター)の台湾総代理店、南陽実業は1825台で、前月比5.4%増加、前年同月比10.6%減少した。市場シェアは5.7%に拡大し、今年最高となった。

■輸入車、2台に1台

 輸入車の新車登録台数は前月比0.3%減、前年同月比22.6%減の1万6223台だった。市場シェアは50.8%で、前月比1.64ポイント上昇した。

 メルセデス・ベンツ、BMW、テスラなどの高級輸入車は前年同期比29.7%減少した。

 業界関係者は、高級輸入車は価格が200万台湾元(約950万円)以上と高いので、もし貨物税が引き下げられれば、負担が大きく減るので、消費者が購入を見合わせていると指摘した。顧客の一部からは、納車を延期するよう求められたと明かした。

■EV販売、66%減

 5月の電気自動車(EV)の新車登録台数は前月比0.7%増、前年同月比65.6%減の1486台だった。市場シェアは4.7%だった。

 EVの首位はBMWの288台で、2位はボルボの258台、3位は台湾生産EV「ラクスジェンn7」の237台だった。

 和泰汽車は、6月の新車登録台数は3万3000台以上で、前年同月比21%減少すると予想した。

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