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作成日:2008年12月15日_記事番号:T00012254
呂秀蓮前副総統、「陳前総統は社会に謝罪すべき」
国務機密費横領および汚職の罪で12日起訴された陳水扁前総統に対し、これまで擁護と取れるような発言を行ってきた呂秀蓮・前副総統は14日、「前総統ファミリーの行ったことが、台湾社会を傷つけ、支持者を悲しませたことは間違いない」と批判し、「社会に対し謝罪する勇気を持ってほしい」と呼び掛けた。15日付蘋果日報が報じた。
呂前副総統は、陳前総統のマネーロンダリング疑惑が発生した当時、「どうしてそんなばかな欲深いことをしたのか」と厳しく批判したものの、その後も2人は定期的に連絡を取り、陳前総統自らが収監されることを予告した記者会見にも同席して支援する態度を示していた。しかし12日、起訴状を読んで態度を一変させたとみられる。
ただ、呂前副総統に近い関係者は、「彼女は捜査手続きや人権問題について批判したのであって、陳水扁一家がクリーン(潔白)だと保証したことは一度もない」と一貫性を強調した。
同日、「アジア女性の交流と協力」座談会に出席した呂氏は、作家の李昂氏から「陳前総統の人格の特徴を分析してもらえるか」と質問されたが、「(副総統として)8年間を共にしたが、実際のところ私には彼のことがよく分からない」と返答した。